親が子に教えよう!お金と資産形成の世界☆

熊本県菊池郡某所に住む、金融業会とは無縁な職種の会社員です。 人生100年時代といわれる世の中を生きていくため、学校はおろか親からも教わったことのない『お金と資産形成』という世界を我が子に教える為、自ら学び・実践しております。 このブログは、その軌跡とアウトプットの集合体です

投資の世界では「ハイリスク・ハイリターン」という正しくない表現に気を付けよう!

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こんばんわ☆

ノートPC持たず妻の実家に帰省していたので、1週間ほどブログ放置状態でした・汗

 

今日は意外に誤解されている「投資の世界のリスク」に関してです。

 

一般的に「リスク」とは危険や損をする意味を指しますが、投資の世界では

不確実による「値動きの変動幅」を意味します。

 

普段の生活の中の言葉や、金融機関の説明資料でハイリスク・ハイリターン

ってのを耳にしますが、実は投資の世界でこの表現は正しくありません

 

正確には高いリターンを期待すると、必ずリスクが高くなるです

 

 

会社の企業DC導入説明会の際や、金融機関の説明資料では下記の様な、いわゆる

資本市場線(CML)を基にリターンとリスクの相関関係を表した表現で説明されます。

 

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これは各アセットクラスのリスクとリターンの関係性を簡易的に説明しているの

ですが、はっきり言って誤解を生むだけの正しくない表現なのです。

 

リスクとは不確実による値動きの変動幅のことであり、それ即ちリターンの

マイナスだけでなくプラス側のことも含まれています。

 

上記資料の表現からは、外国株式クラスは典型的なハイリスク・ハイリターンって

読み取れますが、高リスク=プラス&マイナスへの値動が大きいけど、リターンが

高いってことは、結果的に値動きが小さい=低リスクになるのです。

 

上記資料はとても矛盾した表現なのですが、なぜかこの説明に対して納得して

しまうのには、行動経済学で言う目の錯覚からくる認知バイアスが掛かっているから

だと説明できます。

 

行動経済学によると人は複雑なことや難しいことから逃げたがる性質があるので、

この様に視覚的にシンプルな説明に対して納得しやすいのです。

 

さらにはハイリスク・ハイリターンって単語の順番からくる、リスクの高いものは

リターンが高いって解釈してしまうフレーミング効果もあると思います。


正しくリスクとリターンの関係性を伝えるには、下記の様な表現が適切かと

思われます。

 

f:id:kishiyan_y:20180505234451p:plain


これだと期待するリターンを高めると(横軸)、リスクが大きくなる(縦軸)のが

表現されているので、自分が期待するリターンに対してどれだけのリスクを

負っているかイメージしやすくなります。

 

では逆にローリスク・ローリターンのものは、どの様に言葉で表現するのが

正しいのでしょうか?

 

リターンが低いものはリスクが低いって思いがちですが、正しくは

リスクが低いものは期待できるリターンが低いです。

 

図や言葉はイメージで判断してしまいがちですが、一般生活に於いてはそれで

問題ありません。

 

しかし不確実さと対峙する投資の世界に於いては、「それって本当か?」って、

認知バイアスに引っ掛からないように常に自分で考え・判断することが大切です。

 

  

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