おはようございます
私のブログ注目記事一覧に、最近はランキング圏外に弾き出された
「私がひふみ投信を選ばない理由」が、2月の5日(月)~7日(水)に
再び、1位に返り咲きました
その理由はおそらく、先日の国内株式の乱高下によって、ひふみ投信なら
安心・安全・最強と思っていた人達が、どうすればいいのか分からず
右往左往しているのでしょうか。
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先週末のNYダウ下落を発端に、日が昇った日本では日経平均もTOPIXも下落し、
地球の裏側の日が昇ったらNYダウがまた下落。
ほいでまた日本で日が昇ったら、日経平均もTOPIXも下落の繰り返し。
そして昨日は、止まったと思ったらまたNYダウが下がりだす。
朝のニュースでも株価「大暴落」報道のオンパレードでしたが、暴落と呼ぶには
ほど遠い下落でしたね。
NYダウが1週間の間に2756ドル下がり、1日で1500ドル下がったのは
リーマンショック以来の下落幅と言われ、暴落が始まったと騒がれました。
しかし、当時と現在ではNYダウの価格がまるで違います
<NYダウ株価>
リーマンショック前:14093ドル
2018年1月末:26616ドル(下落前最高値)
<1週間で2756ドルの下落率>
リーマンショック前だと:19%
2018年1月末:10.3%
同じ下落でも、下落「率」で見ると、大したことはないのが分かります。
-10%~-20%の下落は株価の「調整」で度々起こるこなので、今回の
下落レベルで不安になっている人は、3つのミスを犯している可能性があります。
ミスその①
資産全体に占める、リスク資産(株式等)の割合が多すぎる
先日の下記記事で紹介した事例ですが、300万円の資産しか持っていない二人が、
日経平均連動のインデックスファンドをそれぞれ「Aさん:50万円」
「Bさん:250万円」買ったとします。
リーマンショックでの日経平均MAX~MINの変動率は-60%ですので、
二人の資産は下記のようになります
Bさんが現金預金50万円で耐えれるのなら心配ないのですが、私なら無理です。
我が家には動作が怪しい家電がいくつかあるので、手元現金50万円状態で
仮に冷蔵が今逝ったら、買い換える余裕はありません。
それに対処する方法は、マルキール先生が著書ウォール街のランダムウォーカーで
下記の表現をしております
胃が痛くなって夜も眠れないというのであれば、
株式の保有割合を減らすべきだ
さすがマルキール先生。実に分かりやすい単純明快な方法です。
幸いにも大した下落じゃなかったので、今回の下落が-60%まで到達したことを
想定して、今の間に胃が痛くならない範囲までリスク資産を売却し、
キャッシュポジションをとりましょう
自分のリスク許容度を把握する上で大事な要素は下記2つです
①投資から上がる所得以外に、どの程度収入源があるか
②自分のリスク資産から損失が出たとしても、それを穴埋めできる力
若くて労働による収入を見込める人はリスク許容度が高いし、年金暮らしの高齢者は、
リスク許容度が低くなります。
子供の進学費が間近に迫ってる人や、まもなく定年退職を迎える人も、必然的に
リスク許容度が非常に低くなりますね。
定年退職した人が退職金をつぎ込んで投資デビューする割合が多いそうですが、
損失が発生するとそれを補填する力が年金以外ありませんので、
50歳以降の人はリスク許容度が非常に低くなります。
投資にまわす余剰資金がゼロの人の場合は、積立投資額の減額を検討した方が
いいかと思われます。
ミスその②
投資方針を決めていますか?年間の期待リターンとリスクを把握するべきです
投資先は株・債券・不動産といっぱいありますが、株式投資は世界中に
分散投資をしていても、瞬間的には60%近くの含み損を抱えたりします。
もしあなたが10%未満の含み損すら耐えれないリスク選好度なら、株式投資の
世界から身を引いた方が良いでしょう。
世界中の株式へ分散投資しても、平均変動幅は±18.7%(+6.1%)で、
2標準偏差まで加味すると-43.5%になります
忘れてはならないのは、仮に世界株価が60%下がろうが、この世が
資本主義である限り、経済は循環して成長します。
世界中の株価が60%下がっても、朝起きたらご飯食べてからコーヒー飲み、
歯磨き粉使って歯を研き、電気とガソリン使って通勤し、日中は売り上げ目標を
達成する為に働く。
腹減ったら昼はマクドや吉野家、コンビニ行って飯を食い、また働く。
夜も電気とガソリン使って帰宅し、晩飯食べて風呂に入ってシャンプー使い、
風呂上りにビール飲んでTV見る。
そして週末は映画観に行ったり、買い物行ったりします。
株価がどれだけ乱高下しようが私達のリズムが急に変わる訳ではなく、今まで通り
日夜経済を循環させています。
先日のNIKKEIマネー研究所で、セゾン投信の中野社長は、下記言葉を発信されました
長期投資が報われる理由 知れば相場急変も怖くない|マネー研究所|NIKKEI STYLE
本源的な価値を持続的に拡大させていく対象を見つけて、
それにずっと投資し続けていれば、やがて合理的水準まで価格は
上昇していきます
つまり、世界中の株式に分散投資をしても短期的にはプラスにも
マイナスにも価値が変動するが、長期的に世界中の株式は、株価本来の
期待収益率に収斂していくことを言われているのです。
それを世界中に広げたのが国際分散インデックス投資であり、年間の
期待リターンは6%程です。
長期・国際・分散インデックス投資を実施するには、桃栗三年・柿八年、
長期投資は10年以上の目線でいた方がいいですね
ミスその③
タイミング投資をしようとしてませんか?真のリスクは自分である。
指数以上の超過リターンを狙うことは、生きる伝説の投資家ウォーレンバフェットを
含めた、地球上のプロを相手に戦うことを意味します。
タイミング投資で最大リターンを上げるには、最安値で仕入れて、最高値の時に
売り抜ける必要があります。
しかし、インターネットであらゆる情報が瞬時に世界中へ伝達する現代では、
市場は極限まで効率的になっていると言われています。
敗者のゲームの著者、チャールズエリスは、インデックス投資入門という
本で、下記の指摘をされています
最安値で仕入れて、最高値の時に売り抜けるには「買いと」「売り」の
2回、正しい判断 or 市場が2回間違いを犯す必要がある
※文章を繋げて表現していますので、引用文ではありません
行動経済学によると、人は上昇相場では過剰な自信を持ち、下落相場では必要以上に
臆病になると言われています。
タイミング投資で過大なリターンを得ようと企んだ人は、今回レベルの相場上下で、
最適なタイミングで買付け・売り抜けができないようならタイミング投資に
向いていないんでしょう。
ましてやそれを長期時で実施することなんざ・・・って思います。
売るべくタイミングで売れず、買うべくタイミングで買えないのなら、
世界中に広く分散されたインデックスファンドを、毎日・同額で買い付ければ
いいだけです。
なぜなら勝ちを狙えないのなら、負けないようにすればいいのです。
これぞ長期・国際分散・インデックス投資の真骨頂であり、チャールズ・エリスが
提唱する敗者のゲームな訳ですな。
その敗者のゲームが何なのかはまた、別のお話
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