※90年代 J Hip-Hopファンなら、タイトルとこの写真でネタが分かります
2018年、ついに積立NISAが始まりました。
SBI証の券投資信託 積立設定件数人気ランキングを見ると、やはり
楽天・全世界株式インデックス&全米株式インデックスと、
EXE-iつみたてグローバル(中小型含む)株式ファンドが人気爆発ですね。
楽天&EXE-iの人気が高いのは恐らく、バンガードのVTを間接的に買えるのと、
信託報酬が激安に「見える」のが理由でしょう。
はたして「コスト&リターン」という観点から見ると、楽天・全世界株式
インデックスとEXE-iつみたてグローバル(中小型含む)株式ファンドは
優秀なのでしょうか?
今回はそれを検証してみたいと思います
1.野村、楽天、EXE-iの違い
今回比較するのは下記3つの投資信託です
①野村つみたて外国株投信
②楽天・全世界株式インデックス
③EXE-iつみたてグローバル(中小型含む)株式ファンド
これら3つの投資信託の違い
その①
1.日本株式を含まない: 野村つみたて外国株投信
その②
1.現物個別株式での運用: 野村つみたて外国株投信
その③
1.取り扱い株式は大型・中型株式: 野村つみたて外国株投信
2.取り扱い株式は大型・中・小型株式: 楽天&EXE-i
違い①~③の結果より、楽天&EXE-iは、地域・株式の種類含め
幅広い世界分散をされていることが分かります。
2.世界株式指数の違い 日本除く vs 日本含む
この3つの投資信託の指数は、野村つみたて外国株投信がMSCI ACWI(日本除く)
に対して、楽天&EXE-iはFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスです。
取り扱い株式の大・中・小型という違いはあるものの、期待リターンとリスクは
下記の通りです
FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスは分散量が多い分リスクが低く
リターンも低いですが、MSCI ACWI(日本除く)は新興国の比率が多い分
リスクが高くてリターンも大きくなります。
しかしこうやって数字で比較すると、シャープレシオが同じな時点で両方の指数に
優劣がないことが分かるかと思います。
野村證券の用語解説集より
「投資信託の運用成績を測るための指標のひとつ。ポートフォリオの
総リスクを示す標準偏差で計測される。
一般的には、ポートフォリオの年率換算後の収益率(ここでは平均リター
ン)、標準偏差、無リスク利子率が用いられ、 {(ポートフォリオの平均
リターン)−(無リスク利子率)}/(ポートフォリオの標準偏差) で
表される。
単純なリターンの大小ではなく、そのリターンを得るためにどれ位の
リスクをとっているかを計測する。数値が大きいほど運用効率が
高いことを示す。一般的に、同種の投資対象分類ファンド同士を
比較するのが効果的とされている。 なお、リターンがマイナスの
場合には、リスクが大きいほどシャープレシオが大きくなるという
制約を伴う。
となると、野村・楽天・EXE-iの成績を左右するのは運用能力とコストになりますね
3.実質コストで比較
3つの投資信託の信託報酬(税抜き)を見てみましょう
野村つみたて外国株投信:0.19%
楽天・全世界株式インデックス:0.24%(ETFの経費率込み)
EXE-iつみたてグローバル(中小型含む)株式ファンド:0.15%(ETFの経費率込み)
信託報酬ベースでは、EXE-iつみたてグローバル(中小型含む)株式ファンドが
コスト安さ1位です。
しかし大事なのは、信託報酬以外に発生するコストですので、それを検証しましょう!
結論ベースで言うと、実質コストランキングは下記順位になると考えてます
1位:野村つみたて外国株投信 0.243%
2位:EXE-iつみたてグローバル(中小型含む)株式ファンド 0.3%
3位:楽天・全世界株式インデックス 0.39%
上記ランキング算出にあたっては、下記計算を基に実施しました
■野村つみたて外国株投信
信託報酬:0.19%
推定運用コスト:0.053%
野村つみたて外国株投信が利用するマザーファンドはFunds-i外国株&新興国株と
同じですので、双方ファンドの実質コスト-信託報酬でコスを算出できます。
先進国株式(0.03%):新興国株式(0.22%)の8.8:1.2で加重平均すると
(先進国株:0.03×0.88)+(新興国株:0.22×0.12)+0.19(信託報酬)
=0.243%となります
■楽天・全世界株式インデックス
信託報酬:0.24%
推定運用コスト:0.05%
同じファンドオブETF'sであるi-mizuho米国株投信の2016年運用報告書より、
i-mizuho米国株投信の運用コスト0.077%に対して楽観視した数字に丸めました。
三重課税コスト:0.1%
米国ETFを買うとVTの投資先で課税され、米国で課税され、最終的に
日本で課税される三重課税となりますが、確定申告をすると米国での
課税が免除されます。
しかし楽天・全世界株式インデックスの場合は全部課税されるそうで、
他のブロガーさんの記事を見ていても投資信託に対して0.1~0.14%ほど
課税される計算結果が記載されていますので、とりあえず0.1%を採用
よって、楽天・全世界株式インデックスで発生する年間手数料は
信託報酬+運用コスト+三重課税コスト=0.39%(予測値)となります。
■EXE-iつみたてグローバル(中小型含む)株式ファンド
信託報酬:0.15%
推定運用コスト:0.05%(楽天・全世界株式インデックスと同様の理由)
三重課税コスト:0.1%(楽天・全世界株式インデックスと同様の理由)
信託報酬+運用コスト+三重課税コスト=0.3%(予測値)となります。
運用能力は決算が行われるまで比較できませんが、シャープレシオが
同じであるのなら、運用成績を左右するのはコストです。
今回の検証結果をもって野村つみたて外国株投信こそKing of 全世界株式
バランスファンドだということが伝わったかと思います。
※どれも素晴らしい商品なのに違いはありません
<考察>
私個人としては、日本の株価指数(TOPIX&日経225)に対して懐疑的な
見方をしています。
理由は役員全員が逮捕されてもおかしくない会社の不祥事があっても、
何故か日本の会社は潰されず、訴訟もなく生き残っている会社が多いです。
資本主義にも関わらず仲良しクラブ的な日本の株式市場って、
世界株式指数に対して本当に正しいのか?ってのを常々思ってました。
なもんで私としては日本株式を外したかったところに対して、
野村つみたて外国株投信が需要ドストライクを突いてくれた訳です。
私は別に楽天やEXE-iを貶すつもりはなく、野村つみたて外国株投信は自分の
ニーズとコスト面での実力が伴っているので、推してるのです。
個人的には、日本株式クラスに関しては、ひふみやDIAM日本株オープン等の
アクティブファンドで良いのでは?ってのが、正直なとこです。
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