親が子に教えよう!お金と資産形成の世界☆

熊本県菊池郡某所に住む、金融業会とは無縁な職種の会社員です。 人生100年時代といわれる世の中を生きていくため、学校はおろか親からも教わったことのない『お金と資産形成』という世界を我が子に教える為、自ら学び・実践しております。 このブログは、その軌跡とアウトプットの集合体です

読後感想:チャールズ・エリスのインデックス投資入門   著者:チャールズ・エリス

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個人投資家にとってバイブル的な本である「敗者のゲーム」の著者

チャールズ・エリスの新書が出ていたので読みました。

 

内容は超素晴らしいの一言で、99点の評価を付けたいと思います。

 

満点を逃した唯一の欠点は、センスの欠片も感じない邦題ですな・・・

原題:Index Revolution

 

この本は、下記の様な人に勧めたいです。

 

・株価が気になってしまい、自分の投資方針にブレがある人

・もっと良いリターン方法がないか、企んでしまう人

ひふみ投信等のアクティブファンドを保有している人

 

この本を読み終えた後、ひふみ投信保有している人は今すぐ売却したくなる

破壊力を込めております。

 

 

        

 

 

著者チャールズ・エリスは、金融機関でアクティブファンドを運用していました。

 

そのエリスが50年のキャリア経験より、アクティブファンドが何故

インデックスファンドに勝てなくなっていったかの歴史を、本人の実体験を元に

理論を交えて記載されております。

 

個人投資家のバイブル的な本として双璧をなすのが、ウォール街のランダム

ウォーカー(著者:バートン・マルキール)です。

 

マルキールは学者さんですので、ウォール街のランダムウォーカーは

インデックス投資を極めて理論立てた専門的な内容で表現されていますから、

ちょっと無機質に感じてしまいます。

 

それに対して本書は、エリスが50年のキャリアを振り替えりながら解説し、

本人の感情表現も随所に込められているので、まるで小説の様に

引き込まれていきます。

 

本書の中では、アメリカのアクティブファンド達がインデックスに対して

アンダーパフォームする原因は、これから先も解決不可能と指摘されています。

 

それはまさにひふみ投信が現在直面している課題であり、日本の証券市場も

金融先進国であるアメリカの歴史を辿るのでしょう。

 

以前、私がひふみ投信を選ばない理由って記事を書きましたが、

この本では巨大になり過ぎたひふみ投信がそのまんま当てはまる末路を

書かれています。

 

 

www.oyagakoniosieyou-fosterassets.com

 

 

 インデックス投資信託に関するブログをしていると、一般の人より

インデックス投資に関する知識が増えますが、本書では今まで

気にもしていなかった新たなリスクについて書かれています。

 

リスクとは、一般的には危険といいう意味をもち、投資の世界では

値動き・変動幅のことを指しますが、エリスはそれとも違うリスクを

指摘しています。

 

リスクとは、株価の下落よりも実は、株価が上がることのリスクのことの方が大きい。

 

株価が上がることで投資家は自・・・おっと!

 

 

これ以上はネタバレになってしまいそうなので、続きは本を手にとってから

お楽しみ下さい。

 

「読後感想」なので本の紹介をもっとしたいのですが、とてもとても

読んでて楽しいかったので、エリスの50年間の歴史全てを感じてほしいから

あえて詳細を書かないようにしました。

 

ウォール街のランダムウォーカーをはじめ、インデックス投資の絶対的

優位性を理詰めで表現する書籍・人は多数ありますが、この本は

なぜアクティブファンドが市場平均に勝てなくなったのかを、人・機械・ITの

技術進歩を元に、結果的にアクティブファンドはインデックスファンドに

勝てなくなった理由を体系的に説明されています。

 

よって、自画自賛の本ではありません。 

 

最後に、本書内のバートンマルキール推薦の辞から2文を引用して、

終わりにしたいと思います

 

 インデックス革命はまさに、起きている

 

その中核に低コストのインデックスファンドを組み込むべきことは

明らかである。

まだ納得できないなら、チャールズ・エリスのような大専門家の

意見を聞きたいなら、この小さな本が最適だ。

本書に使う2時間から得られる経済的効果は計り知れない

 

 

私からするとそのための1,512円は、人生の中の消費税にも満たないと感じました。

冬の帰省のお供に是非! さて、2周目読むか。

 

  

 

 

 

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