来年から積立NISAが開始となり、金融庁からは厳しいフィルターで厳選された結果
積立投資に適合している103本の投資信託が残りました。
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積立NISAは、1口座あたり20年間 運用益が非課税となりますので、どの
投資信託で運用しようか非常に迷いますね~
そんな中、一番注目を集めるのが2つのバランスファンド
野村つみたて外国株投信と、楽天・全世界株式インデックスファンドです
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どの投資信託で積み立てしようかの悩みは下記3点で、皆さんも同様な
悩みをおもちでないですか?
①長期投資に向けたアセットアロケーションの再考
②バランスファンド1択にするか、個別銘柄で組み合わせるか
③ ②の時の信託報酬
①長期投資に向けたアセットアロケーションの再考
インデックス投資の目的は指数の期待リターンを得ることであり、
その指数を国際分散に広げることで世界経済の成長にあやかることができます。
その為の手法として投資信託を利用することで、信託報酬を払う代わりに
少ない銘柄で幅広い分散投資が可能となります。
では、投資地域をどれぐらい分散させればいいのか?
分散させた結果、期待リターンとリスクはどのように変わるのか?
1つの基準となるのが世界時価総額比率とGDPとなりますので、今話題の
世界時価総額比率である野村つみたて外国株投信、楽天・世界株式インデックス
ファンドを対象に、我が家資産比率も一緒に期待リターンとリスクを見てみましょう
まずは野村つみたて外国株投信です。
指数はMSCIオールカントリーワールドインデックス(日本除く)なので、世界
時価総額比率 日本:先進国:新興国=1:8:1に対して日本を除くと
先進国:新興国=8.8:1.2になりますので、リターン&リスクは下記となります
次に、今一番話題の楽天・全世界株式インデックスファンドです。
指数はMSCIオールカントリーワールドインデックスなので、世界時価総額比率
日本:先進国:新興国=1:8:1だと期待リターン&リスクは下記となります
次は世界GDP比率です
最後に、我が家の現在積み立てしているアセットアロケーションです
4つ縦に並べると見づらいので、棒グラフにしてみますか。
期待リターンに対する、2標準偏差でのリスクが下記となります
ここで言えることは、幅広い国際分散投資を実施していると期待リターンとリスクは
ほとんど変わりませんので、今話題の野村つみたて外国株投信、楽天・世界株式
インデックスファンドはどっちでも期待リターンがほぼ一緒となりますから、
後は信託報酬のみで判断すれば良いってことですね。
②バランスファンド1択にするか、個別銘柄で組み合わせるか
そもそもなぜアセットアロケーションを何回も悩むのかは、理由が二つあります
理由1.アセットアロケーション検討によって算出されるリスクが、
自分のリスク選考&許容度を上回っているから
これは、明確に確認して判断する必要があります。
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インデックス投資を成功させる方法は、手法でも銘柄選びでもなく、
決めた銘柄を淡々と買い続けて保有し続けること他なりません。
ビビッて&生活費に困って市場から撤収してしまうと意味がありませんので、
自身のリスク選考&許容度の確認は絶対にやりましょう
理由2.個別投信買う楽しさもあるが、本音としては保有銘柄を1本化してスッキリしたい
自分の好みとなるアセットアロケーションのバランスファンドが存在するかが
問題になりますが、個別銘柄(投信)で買い続けて、たまにリバランスするより
買付け金額だけ調整すればいいだけのバランスファンドは、手間が省けた
積立投資を実践できるので魅力的です。
資産形成は個人ではなく「世帯」として考える必要がありますので、
万が一自分がパートナー(配偶者&子供)より先に他界してしまった場合
残されたパートナーは資産形成をするために
あなた(私)が選んだポートフォリオを基に、運用&売買を続けなくてはなりません。
積立期間におけるリバランスツールはネットで探せば割と多いですが、
資産取り崩し時期における売却のみのリバランスツールは中々なく、アセット
アロケーションの比率を維持しながらの取り崩しは非常に手間のかかる
作業となります。
それをめんどくさいの一言で諦めて全売却されると、今まで頑張ってきた
積立投資がパーになりかねません。
よって、アセットアロケーションと信託報酬が納得できるバランスファンドがあれば、
それ1択でも十分な国際分散インデックス投資が可能であり、且つ、
万が一残されるパートナーにも優しい資産形成方法となります
③ 個別銘柄とバランスファンドで信託報酬を比較する
一般的にバランスファンドは信託報酬が高くなるからやめとけと言われますが、
野村つみたて外国株投信の信託報酬は0.19%(税抜き)、楽天全世界株式インデックス
ファンドの信託報酬は0.23%(%)と、昨今の激安インデックス投資信託の信託報酬と
全くもって遜色のない金額です。
では実質コストを加味した加重平均にて、想定される実質コストを
比較してみましょう。
■野村つみたて外国株投信
野村つみたて外国株投信が利用するマザーファンドはFunds-i外国株&新興国株と
同じですので、双方ファンドの実質コスト-信託報酬を
先進国株式(0.03%):新興国株式(0.22%)の8.8:1.2で加重平均すると
(先進国株:0.03×0.88)+(新興国株:0.22×0.12)+0.19=0.25%(推定)と
なります。
新興国株式インデックスの最安値はeMAXIS Slim新興国株の0.34%なので、
激安の信託報酬となります。
ちなみに先進国株式で実質コスト最安値はたわらノーロードの0.26%なので、
現時点でほぼ同率1位です。
※たわらノーロード先進国株は12月からさらに信託報酬を下げるので、
これに限った話ではありません
■楽天全世界株インデックスファンド
バンガードの良質ETFであり超有名なVTを買い付けて運用するだけの
投資信託なのですが、運用実績が全くないファンドのため、実質コストが
さっぱり分かりません。
よって、算出せよと言われれば実質コスト0.23%~となります。
※VTの経緯:0.11%に、楽天・全世界株式インデックスファンドの信託報酬0.12%が加算
■我が家アセットアロケーション
我が家のアセットアロケーションは、
日本株:先進国株:新興国株:グローバルREITが0.5:7:2:0.5となりますので
これも実質コストで加重平均すると
(日本株:2.1×0.05)+(先進国株:0.26×0.7)+(新興国株:0.54×0.2)+
(グローバルREIT:0.55×0.5)=0.42%
この計算結果ともって言えることは、運用実績含めて野村つみたて外国株投信が
もっとも優れていることになりますね。
<結論>
上記検証結果より、野村つみたて外国株投信で・・・
理由は当然ながら下記3つ
①将来パートナーに投信を引き継がせることを考えると、バランスファンドが優秀
②国際分散投資を実施すると、銘柄保有率での期待リターンとリスクにほぼ差異なし
③野村つみたて外国株投信は①と②を実践してもなお、信託報酬がかなり安い
同条件で信託報酬0.15%ぐらいのバランスファンドとか登場しないと、
乗り換える理由ないですね。
なもんで、来月からは特定口座含めて全て、野村つみたて外国株投信に
切り替えます。
この記事書きながら内容を全て嫁に説明すると、「それでよい」って