FOY2017を目前に、投信ブロガーを賑わす二つの投資信託が登場しました。
①野村つみたて外国株投信
②楽天・全世界株式インデックスファンド
投資信託の中身で両社の違いは「販社」「日本株を含む・含まない」ですが
10月からの販売開始でいうと、野村が楽天に対して+0.43%のリターンに
差が出ています
まずは交付目論見書をベースに、中身をお浚いしましょう
<野村つみたて外国株投信>
目標指数はMSCIオールカントリーワールドインデックス(日本除く)であり、
信託報酬は0.19%(税抜き)です。
組み入れ地域の比率は時価総額比率 日本:先進国:新興国=1:8:1に対して
日本を除くと先進国:新興国=8.8:1.2
マザーファンドは野村證券が運用するFunds-i外国株&新興国株と
同じですので、双方ファンドの実質コスト-信託報酬から野村つみたて外国株投信の
推定実質コストを算出すると 先進国株式:0.03% 新興国株式:0.22%となります。
これより野村つみたて外国株投信の実質コストを加重平均で計算すると
(先進国株:0.03×0.88)+(新興国株:0.22×0.12)+0.19=0.27%(税込み推定)
になります。
okanetotousinosekai.hatenablog.jp
<楽天・全世界株式インデックスファンド>
この投資信託はヴァンガードのETF(ヴァンガード・トータルワールド・ストック)を
買うだけのファンドオブETFです。
ヴァンガードのVTが目標とする指数はFTSEグローバル・オールキャップ・
インデックスであり、日本を含む大型株、中型株および小型株まで網羅する
全世界の株式市場の動向を表す時価総額加重平均型の株価指数です。
この投資信託の信託報酬は0.23%であり、これに実質コスト(運用コスト+
トラッキングエラー)が加算されます。
okanetotousinosekai.hatenablog.jp
楽天・全世界株インデックスファンドの実力は不明ですが、現時点での
リターンの差異から、なんとなくの実質コストが算出できます
・野村つみたて外国株投信の年間推定実質コスト:0.27%
・楽天全世界株インデックスファンド信託報酬:0.23%
現時点での野村-楽天でのリターン差:0.2%(この差が続くと仮定し)
単純引き足し算ですが、これにより楽天・全世界株インデックスファンドの
実質コストは0.43%と考えられます。
※トラッキングエラーに関しては度外視していますので、
かなりざっくりとした推定値です
まだ運用開始1ヶ月未満での比較となるので単純足し引き算で計算していいのか
悩みますが、現時点で言える事は想像以上に楽天・全世界株インデックスファンドの
運用は高コスト or 運用が安定し辛いファンドだってことでしょうか?
先日のブログでFOY2017の1位は楽天・全世界株インデックスファンドと
予想しましたが、野村つみたて外国株投信が1位の間違いな気がしてきました
okanetotousinosekai.hatenablog.jp
<結論>
やっぱり、野村つみたて外国株投信で決まりです。
野村つみたて外国株投信は販社がSBI証券のみで扱いがめっちゃ地味ですが、
気付けばこれからの日本の未来を支える投資信託になってそうですね。
日本の投信業界を引っくり返すファンドですので、今後も定期的に
対決系シリーズでブログで取りあえげようと思います。